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【レオパモルフ図鑑#26】スノーレーダーはどんな品種?特徴・遺伝・飼育の注意点まで徹底解説!

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  • レオパの品種を知りたい!
  • レーダーのコンボモルフに興味がある!
  • スノーのコンボモルフも知りたい!

レオパ、ことヒョウモントカゲモドキはその多様なモルフ(品種)が魅力的な爬虫類ですよね。

今回は、数あるレオパのモルフの中でも、その美しさと希少性から注目を集める「スノーレーダー」について、特徴とその遺伝、飼育上の注意点まで詳しく解説していきます。

コンボモルフとは、1つだけの特徴を持った「単一モルフ」を複数組み合わせて生まれた複合モルフ(品種)のことです。
レオパのモルフの表記や呼び方については「【初心者向けレオパ繁殖ガイド】⑧番外編:モルフの呼び方について」の記事で確認してみてくださいね。

スノーレーダーのお迎えを検討されている方や、スノーレーダーにまつわる繁殖に挑戦したいと考えている方は是非、参考にしてください。

スノーレーダーについてのポイントは、以下の通りです。

「スノーレーダー」は「スノー(マックスノー)」と「ベルアルビノ」と「エクリプス」のコンボモルフです。

コンボ内容にエクリプスが入っているため、このベルアルビノ特有の瞳の赤さが虹彩全体(もしくは目の半分)に広がっています

淡い体色に体の斑紋が濃く残る個体が多い傾向にあります。

スノーレーダー同士の交配では25%の確率でスーパーレーダー(スーパースノーレーダー)が誕生します。

飼育は基本に忠実に。光への配慮を忘れずに行いましょう。

それでは、スノーレーダーについて詳しく見ていきましょう!

\ 他のモルフにも興味があるなら /

目次
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「スノーレーダー」について

スノーレーダーは、「スノー」と「レーダー」のコンボモルフです。

レーダーも単一モルフではなく、「エクリプス」「ベルアルビノ」「パターンレスストライプ」「ハイポタンジェリン」などが組み合わさったコンボモルフです。
(※現在は、「ベルアルビノ」と「エクリプス」のコンボでも「レーダー」と呼ばれることが多いです。)

一方でスノーは、基本的に「マックスノー」のことを意味することが多く、今回も「マックスノーレーダー」と考えてご紹介していきます。

ここではまず、「スノーレーダー」を構成しているモルフ

  • スノー(マックスノー)
  • レーダー

について整理していきましょう。

スノーとは

スノーに関しては、マックスノーの記事で簡単にご紹介しています。

マックスノーのポイントは、以下の通りです。

マックスノーの見た目は、幼体時には全体的に白っぽいですが、成長するにつれて薄い黄色味が出てきます。

マックスノー同士を交配させると、25%の確率で「スーパーマックスノー」が誕生し、スーパーマックスノー同士の交配では100%「スーパーマックスノー」が誕生します。

マックスノーは、イエローの色素を抑制し、白っぽい体色やパターン変化をもたらす人気のスノー系の遺伝子です。

不動の人気を誇る「スーパーマックスノー」を生み出す遺伝子としても注目され続けています。

レーダーとは

レーダーに関しては、レーダーの記事でご紹介している内容とほぼ同一にはなりますが、コンパクトに要点のみを解説します。

「レーダー」は「ベルアルビノ」と「エクリプス」と「ハイポタンジェリン」と「パターンレスストライプ」などが組み合わさったコンボモルフです。
最近では「ベルアルビノ」と「エクリプス」のコンボモルフを「レーダー」と呼ぶことが増えています。

レーダーはコンボ内容にエクリプスが入っているため、このベルアルビノ特有の瞳の赤さが虹彩全体(もしくは目の半分)に広がっています

レーダーの体の模様の斑紋は、濃くスポット状に残る個体が多い傾向にあります。

レーダーは、ラプター(というモルフ)に用いるアルビノを「トレンパーアルビノ」から「ベルアルビノ」に変えて作り出されたモルフです。

ラプターは「RAPTOR」と表記されますが、その意味は次の通りです。

  • R:レッドアイ
  • A:アルビノ
  • P:パターンレス
  • T:トレンパー
  • OR:オレンジ

特徴を簡単に言うと、この名の通り…

  • 赤い目をしていて
  • アルビノが入っていて
  • 体の模様が消失されているのが上等とされ
  • トレンパー氏が作出した血統であり
  • オレンジ色の体をしている

のが「ラプター」です。

今回の「スノーレーダー」に使用されているアルビノは「ベルアルビノ」なので、トレンパー(Ron Tremper)氏が作り出した血統のアルビノではなく、ベル(Mark Bell)氏が作り出した血統のアルビノです。

レーダーの一番の特徴は、ベルアルビノ由来のその目です。

ベルアルビノは他のアルビノに比べて、目の虹彩部分に走る血管が特徴的にピンク色で瞳は明るい赤色をしています。

レーダーはコンボ内容にエクリプスが入っているため、このベルアルビノ特有の瞳の赤さが虹彩全体(もしくは目の半分)に広がっています

レーダーの体の模様の斑紋は、ラプターよりも濃くスポット状に残る個体が多い傾向にあります。

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スノーレーダーの特徴とは?

スノーレーダーの最大の魅力は、3つの遺伝子が織りなす独特で美しい外見です。

具体的な特徴は以下の3つです。

  • ルビーのような赤い目
  • 淡い体色
  • 模様のバリエーション

ひとつずつ見ていきましょう。

最大の特徴!ルビーのような赤い目(ベルアルビノ+エクリプス)

スノーレーダーを最も特徴づけるのは、その吸い込まれるように美しい赤い瞳です。

これはベルアルビノとエクリプス、両方の遺伝子の影響によるものです。

瞳の色は鮮やかなルビーレッドからピンク色に見え、エクリプスの影響で単色の「ソリッドアイ」や、目の一部だけが赤い「スネークアイ」になることが多く、神秘的な印象を与えます。

雪を思わせる淡い体色(マックスノー)

マックスノー遺伝子の影響により、レオパ特有の黄色い色素が抑制されます。

そのため、地色は白っぽく、淡いラベンダーピンクや、グレーがかったような独特の優しい色合いになります。

成長とともに、生まれた時の白黒バンド模様は薄れていく傾向がありますが、スノーレーダーの体の模様である斑紋は比較的濃くはっきりと残る傾向があります。

パターンレスやパラドックス?模様のバリエーション(エクリプス+その他)

多くのスノーレーダーは、体にはっきりとしたスポット模様が現れない「パターンレス」に近い表現になります

また、エクリプスの特徴である白い鼻先(ホワイトノーズ)、白い手足、白い尾の先端が見られることもあります。

稀に、予測不能な場所に黒い点(パラドックススポット)が現れることもあり、これもコンボモルフならではの面白さ、個体ごとの個性となっています。

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スノーレーダーをご紹介!

レオパ紹介をさせてください!と SNS でお声かけしたところ…

  • Sさんが”あられちゃん”

のお写真を貸してくださいました。

のの

Sさん、ありがとうございます!

スノーレーダーの”あられちゃん”

最大の特徴であるベルアルビノとエクリプス由来の赤い目が、吸い込まれそうなほど綺麗でとても印象的です。

マックスノーの効果で体色は淡いラベンダー系の優しい色合いになっており、模様の入り方に個体差が見られるのもスノーレーダーの魅力のひとつですね。

左上側と下側のお写真は少し幼い時のお写真のようで、バンド模様がはっきりしています。

右上側のお写真のように、成長した姿ではバンド模様も消失し、より淡い印象になっていますね。

Sさん、あられちゃんの愛らしいお写真を、ありがとうございました!

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スノーレーダーの遺伝とは?

次に、遺伝を【初心者向け繁殖ガイド】に基づいて考えていきます。

今回、考えなければならない要素(遺伝子)は「マックスノー」「ベルアルビノ」「エクリプス」です。

のの

ここでも、レーダーを「ベルアルビノ」と「エクリプス」のコンボモルフとして考えます。

これらのモルフはそれぞれ

  • マックスノー:共優性遺伝モルフ
  • ベルアルビノ:劣性遺伝モルフ
  • エクリプス:劣性遺伝モルフ

というふうに整理できます。

のの

遺伝について「?」の方には意味不明の内容だと思うので、【繁殖ガイド】第4回目に記載の用語のポイントだけ掲載します。

  • 遺伝子は、親から子へと受け継がれる特徴を伝える役割を持っていて「設計図」に例えられます。

    遺伝子については第1回目に戻ってみてくださいね。

  • オス親とメス親の設計図情報が同じである時(遺伝子座遺伝子型同じ2つの遺伝子で構成されている時)、それを『ホモ接合』と呼びます。
  • オス親とメス親の設計図情報が異なる時(遺伝子座遺伝子型異なる2つの遺伝子で構成されている時)、それを『ヘテロ接合』と呼びます。

    遺伝子座遺伝子型ホモ接合ヘテロ接合については第2回目に戻ってみてくださいね。

  • 遺伝子型がヘテロ接合の場合、見た目に発現した遺伝子は見た目に発現しなかった遺伝子に対して優性遺伝するといいます。
  • 逆に、見た目に発現しなかった遺伝子は見た目に発現した遺伝子に対して劣性遺伝するといいます。
  • 遺伝子型がヘテロ接合の場合、子に異なる2つの遺伝子両方の特徴が発現したときに2つの遺伝子には優劣の関係がなく、その2つの遺伝子は共優性遺伝するといいます。

    優性遺伝劣性遺伝共優性遺伝については第3回目に戻ってみてくださいね。

遺伝はこのモルフの組み合わせなので、上の画像の通りです。

例えば「スノーレーダー」同士の交配で生まれてくるベビーは、25%の確率で「スーパーレーダー(スーパースノーレーダー)」となり、スノーレーダーとはまた異なる見た目のベビーが誕生します。

遺伝については完全初心者の方向けに【繁殖ガイド】を展開していますので、確認してみてくださいね。

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スノーレーダーの飼育方法と注意点

スノーレーダーの飼育方法自体は、基本的に他のレオパと変わりません。

ただし、その遺伝的特性から、いくつか配慮したい点があります。

基本的な飼育環境(他のレオパと同様)

  • ケージ:脱走できず、通気性が確保できる、適切な広さのあるもの(幅30cm以上)を用意しましょう。
  • 床材:キッチンペーパー、ペットシーツ、デザートソイルなど、個体に合わせて誤飲の危険性がないものを選びましょう。
  • シェルター:隠れ家としてだけではなく脱皮の助けにもなるので、ウェットシェルターを設置しましょう。
  • 水入れ:新鮮な水を常に飲めるように用意しましょう。
  • 温度管理: ケージ内を全体的に25〜28℃前後に設定し、食後の消化などのために暖かい30〜32℃程度の場所をパネルヒーターで作りましょう。

光への配慮(アルビノ・エクリプスのため)

ベルアルビノとエクリプスの遺伝子を持つため、目が光に対してやや敏感な可能性があります。

強い照明を長時間直接当てるのは避け、ケージ内には暗くて落ち着けるシェルターを必ず用意してあげましょう。

通常の室内光レベルであれば問題ないことが多いですが、個体の様子をよく観察してあげてください。

また、エクリプス系の目を持つ個体は弱視になる傾向があります。

餌を与える時は、動きをつけたり距離を調整したりするなどの工夫をしてあげましょう。

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まとめ:スノーレーダー

今回は、レオパのコンボモルフ「スノーレーダー」について詳しく解説しました。

「スノーレーダー」は「スノー(マックスノー)」と「ベルアルビノ」と「エクリプス」のコンボモルフです。

コンボ内容にエクリプスが入っているため、このベルアルビノ特有の瞳の赤さが虹彩全体(もしくは目の半分)に広がっています

淡い体色に体の斑紋が濃く残る個体が多い傾向にあります。

スノーレーダー同士の交配では、25%の確率でスーパーレーダー(スーパースノーレーダー)が誕生します。

飼育は基本に忠実に。光への配慮を忘れずに行いましょう。

スノーレーダーは、その神秘的な美しさで多くの飼育者を魅了するレオパです。

この記事が、スノーレーダーへの理解を深め、レオパとの素敵な暮らしを始めるきっかけになれば幸いです。

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参考図書

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