「レオパを飼育されている他の方の飼育方法を知りたい!」
「少しでも長くレオパとの生活を送りたい!」
そんな人のために、2015年からヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー、以下レオパ)に囲まれて暮らしている私、のの(X:@leopalife Instagram:@nono_leopalife)が2年以上レオパを飼育されている方を対象にインタビューを実施しました!
今回、インタビューさせていただいたのは、9匹のレオパを飼育されている【そみ(Instagram:@reptilian29)さん】です。
このインタビュー企画は「レオパと暮らす」管理人の”のの”が、「他の飼育者さんの飼育環境を見てみたい!詳しいことを知りたい!」と思ったのがきっかけで、SNSでお声がけさせていただいたものです。
レオパの飼育に関して、完全なる「正解」はなく、その個体その個体に合わせて飼育環境も与える餌も調整していく必要があります。
このインタビューも「これを参考にすれば絶対に飼育成功できる!」というものではありませんが、レオパを2年以上飼育されている事例のひとつとして参考にしていただければ幸いです。
愛するレオパに少しでも長生きしてもらうために、レオパに少しでも快適に過ごしてもらうために、飼い主である私たちができることを見つけていきましょう。
それでは、【そみ(Instagram:@reptilian29)さん】へのインタビューをご覧ください。
飼育されているレオパについて
まずは、飼育されているレオパについて教えていただきました。
教えていただいた内容は以下の通りです。
- 飼い主さんのあだ名、住んでいる地域
- レオパの飼育年数、飼育匹数
- レオパの名前、性別、年齢、モルフ(品種)
- レオパを飼うきっかけ
ーー飼い主さんのあだ名と、温度の参考のために住んでいる地域を教えてください。
東海地方に住んでいる、そみと申します。
ーーレオパの飼育年数と飼育匹数を教えてください。
レオパ飼育年数は7年です。
総勢9匹のレオパと暮らしています。
ーー飼育されているレオパを紹介していただけますか?
1匹目は、マックスノーというモルフ(品種)の『ナルト』君です。
性別はオスで、年齢は7歳です。
このナルト君が、はじめてお迎えしたレオパです。
2匹目は、スーパーマックスノーダイオライトというモルフの『ひなた』君です。
性別はオスで、年齢は6歳です。
イベントにてお迎えしました。
3匹目は、ラプターキャロットテールというモルフの『かりん』ちゃんです。
性別はメスで、年齢は4歳です。
4匹目は、ハイイエローというモルフの『さくら』ちゃんです。
性別はメスですが、年齢は不明です。
この子は飼えなくなった人から里親でお迎えしました。
今(2024年8月)、妊娠中で、3クラッチ目の卵をもうすぐ産む予定です。
5匹目は、スーパーマックスノーというモルフの『いろは』ちゃんです。
性別はメスですが、年齢は不明です。
この子も飼えなくなった方から引き取りました。
6匹目は、ラプターというモルフの『ひなた』君です。
性別はオスですが、年齢は不明です。
同じく、この子も飼えなくなった方から引き取った子です。
名前は前の飼い主さんがつけた名前なので、先住(2匹目で紹介済み)の子とかぶっています。
7匹目は、ブラックナイト×マーフィーパターンレスの『かぐや』ちゃんです。
性別はメスで、生後半年です。
8匹目は、ブラックナイトというモルフの『いたち』君です。
性別はオスで、生後8ヶ月です。
9匹目は、マンダリンというモルフの『あんこ』ちゃんです。
性別はメスで、年齢は1歳です。
ーーちなみに、レオパを飼うきっかけは何だったのですか?
レオパをお迎えするキッカケは、小さい時からの夢だったからです♡
「いつか、爬虫類と暮らしてみたい」
とずっと思っててマイホームを買ったので、念願の爬虫類をお迎えしました。
何故?レオパなのかというと、見た目が可愛いく、爬虫類苦手な旦那さんも許してくれたので。
相変わらず、爬虫類苦手な旦那さんですが一緒にイベントに行ってくれます!笑
レオパは爬虫類が苦手な方でも、見た目から苦手意識をあまり持たれない傾向がありますね。
レオパの飼育環境・餌について
次に、レオパの飼育環境や餌のことについて、詳しく教えていただきました。
教えていただいた内容は以下の通りです。
- 飼育ケージのサイズ、設置場所
- 温度や湿度の管理方法
- ケージ内のレイアウトや装飾
- 主な餌の種類
- 餌やりの頻度やタイミング
- サプリメントの使用方法や種類
ーー飼育ケージのサイズとケージの設置場所を教えてください。
リビングで24時間エアコンを稼働させています。
ケージサイズは、ダイソーのシューズケースで17×10×32と
グラステラリウム3030です。
そみさんは、レオパだけでなく、他の爬虫類やワンちゃんも飼われています。
その中で、レオパのケージをメインに撮影いただきました。
ーー温度や湿度の管理方法について教えてください。
温度は夏はエアコンで管理し、冬はパネルヒーターや必要に応じて暖突をつけてます。
湿度は、一日1回壁に霧吹きしています。
ーーケージ内のレイアウトや装飾を教えてください。
写真をいただいていますので、ご紹介します!
まず、シューズケース内のレイアウトです。
キッチンペーパーを床材にして、水入れのタッパーを設置している、とてもシンプルなレイアウトですね。
こちらはグラステラリウム3030内のレイアウトですね。
床材はペットシーツを使われており、水苔を入れたタッパーと素焼きで上に水を入れられるタイプのシェルター、そして水入れを設置されています。
ーー次に、主に与えている餌について教えてください。
餌は、デュビア、レオパドライ、冷凍コオロギを与えています。
ーー餌やりの頻度やタイミングはどうしていますか?
アダルトの個体の餌の頻度は週に1~2回です。
便の出具合や脱皮前、その子それぞれの様子をよく観察してその子に合わせてあげています。
ベビーちゃんは2日に1回の給餌頻度です。
毎日だと消化不良をおこすらしいので。
でも、こちらも様子見て毎日あげてる時もあります。
ーーサプリメントの使用方法や種類を教えてください。
冷凍コオロギやデュビアをあげるときは、カルシウムをまぶしています。
月に2回程、ビタミンもまぶしています。
健康管理とケアについて
次に、健康管理とケアについて教えていただきました。
教えていただいた内容は以下の通りです。
- 健康チェックの頻度と方法
- 獣医の選び方や通院頻度
ーー健康チェックの頻度と方法を教えてください。
毎日、よく観察する事だと思います。
便の状態チェックしたり、脱皮不全がないか等。
本当によく観察するのが一番です!
あと、飼育本もよく読みますし、ショップで相談する時もあります。
飼育本はたくさん種類が出ていますし、飼育に絶対の成功が存在しないため、著者によって書かれていることが微妙に異なることもあります。
是非、数冊の本を見比べながら、その個体にあった飼育方法を見出してくださいね。
ーー獣医さん選びの方法や通院頻度については、いかがですか?
まだ病院にかかるような病気をした事がないので病院は行った事はないのですが、近くに爬虫類を診てくれる病院があるので、もしもの時も安心です。
繁殖や卵の管理について
次に、レオパの繁殖について教えていただきました。
教えていただいた内容は以下の通りです。
- 繁殖に成功した経験や失敗談
- 卵の管理方法や孵化率
ーー繁殖に挑戦したことはありますか?
今年(2024年)初めて、繁殖に挑戦しました!
ーー繁殖に成功した経験や失敗談があれば教えてください。
産卵をたまたま見る事ができたのですが、小さな体で立派な卵を産んだので、びっくりしましたが、とても感動しました。
ーー卵の管理方法や孵化率を教えていただけますか?
転がしてしまう前に回収して、湿らしたバーミキュライトの上に置いて管理しています。
繁殖については、遺伝のことから成功する交配や孵化の秘訣までをまとめています。
是非、参考にしてくださいね。
レオパとの生活について
次に、レオパとの生活について教えていただきました。
教えていただいた内容は以下の通りです。
- レオパと過ごす時間の楽しみ方
ーーレオパと過ごす時間の楽しみ方を教えてください。
レオパライフ♡とにかく楽しいし癒されます。
レオパや、他の爬虫類の可愛さをもっと皆に知ってほしいです。
小さくて可愛い恐竜が自分の家にいるなんて「幸せ」以外に言葉が見つからないです。
レオパは、モルフによって可愛かったりカッコよかったり本当に奥が深い。
レオパにはたくさんのモルフ(品種)が存在するので、自分のお気に入りの1匹を見つけられる爬虫類ですね。
ただ餌が虫っていうのがハードル高いです…。
私も生き物大好きだけど虫だけは大嫌いで触れる事もできなかったけど、可愛いレオパ達の為ならと頑張ってます。
美味しそうにコオロギ食べる姿見ると出来ちゃうんですよねー♡
そみさんのように「レオパのため!」と思うと虫嫌いでも頑張れる飼い主さんもいらっしゃいます。
基本は人工飼料で飼育をしている方でも、拒食などに陥った際はやはり活き餌を扱うことができた方が良いですね。
飼育のコツ・アドバイス
次にレオパの飼育のコツとアドバイスを教えていただきました。
教えていただいた内容は以下の通りです。
- 初心者に向けた飼育のポイント
ーーレオパ飼育初心者の方に向けた飼育のポイントを教えてください。
まずは、環境を整える事だと思います。
温度や湿度ですね。
飼育ケースは大きい方が良いと思いますが、冬の温度や湿度管理が難しいなぁと感じたのでシューズケースが一番使いやすいです。
掃除も楽だし、軽いので。
あくまでも、個人の感想です。
シューズケースは扱いやすいですが、パネルヒーターなどを敷いた場合、ヒーターの出力温度によっては溶けてしまう可能性もあるので注意が必要です。
シューズケースはもちろん「爬虫類のためのケージ」として作られたものではないので、使用は自己責任でお願いいたします。
あとは、何回も同じことで申し訳ないですが、『よ~く観察する』が一番大切です。
7年間、ほぼ毎日観察してます。笑
レオパは爬虫類なので、触られることは基本的にストレスに感じてしまいます。
そのため、そみさんのように「よくよく観察する」ことで、体調不良を察知したり脱皮に失敗していないかを確認したりすることが重要です。
観察することでレオパの個性もわかってくるので、観察が楽しみになります。
飼育しているうちに「やらなくてはいけないこと」ではなく「やりたくてやっていること」になっていきますよ。
その他のエピソード・レオパとの思い出
次にレオパとのエピソードや思い出を教えていただきました。
教えていただいた内容は以下の通りです。
- レオパとのエピソードやハプニング
ーーレオパとのエピソードやハプニングなどの出来事を教えてください。
最近の事件なんですが、7年間一度も噛んだ事ない『ナルト君』に先日噛まれまして…
30分も離してくれなくて、本当大変でした!笑笑
噛まれた痛さより「ナルト君が興奮しすぎて自切したらどうしよう」の気持ちが勝ってしまい、30分噛まれ続けるという結果になりました。
ナルト君の尻尾は無事だったので良かったです。
ナルト君は、ジャイアントの血が混じってるんじゃ?と思うぐらい大きい子なので本当に痛かったです。
レオパは興奮したり危険を感じたりすると、自分の尻尾を自分で切ってしまう「自切」をしてしまう可能性があります。
そみさんは、「とにかく自切をして欲しくない」という想いのもと痛みを我慢したのですね。
それこそが、そみさんのナルト君に対しての「愛情」だと感じました。
レオパの尻尾には蓄えられた栄養がたっぷり詰まっています。
それを自分から切ってしまうのは、命懸けの行為なのです。
自切してしまったところからは新しい尻尾が生えてきます。
ただ、できる限り「また生えてくるからいいや」ではなく、栄養たっぷり蓄えた尻尾を守る行為をしたいですね。
まとめ:愛情たっぷりに、よく観察すること
レオパ飼育の事例として、今回は、レオパ飼育7年のそみさんにお話をお伺いしました。
『よーく観察すること』を大事にした飼育を心がけていらっしゃる、そみさん。
観察することで体調不良に早めに気づくことにもなりますし、その個体の個性に気づくこともできます。
観察することで、その子その子に合わせた飼育方法を編み出すこともできますし、飼育の成功に繋がることかもしれませんね。
そみさんは、飼えなくなった方から引き取っての飼育もされています。
引き取った子にも元から飼育している子と同じように、愛情たっぷり注いで飼育されていることが伝わってくるインタビューとなりました。
「レオパは爬虫類である」からこそ、レオパがどんな環境で快適に過ごせるのか、静かに見守り、よくよく観察しながら、レオパ飼育を楽しみたいですね。
今回インタビューに応じてくださった方について
- お名前(あだ名):そみ さん
- Instagramアカウント:@reptilian29
- レオパ飼育歴(2024年8月現在):7年
- 飼育レオパ匹数(2024年8月現在):9匹
インタビューに応じてくださり、ありがとうございました!
それでは、皆さんも良いレオパライフを〜!