「レオパを飼育するためのケージをどのように選んだらいいんだろう?」
「レオパを飼育するケージのおすすめって何?」
そんな人のために、2015年からヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー、以下レオパ)に囲まれて暮らしている私、のの(@leopalife)がレオパ飼育のための最適なケージのサイズや選び方とおすすめケージをご紹介します。
この記事を読むと、レオパに必要なケージのサイズやケージの選び方が理解でき、おすすめのケージを知ることができます!
結論から言います。
最適なケージのサイズは、
生体の全長(鼻先から尻尾の先まで)の2倍以上の幅があること
が理想です。
しかし、ある程度動き回れるサイズであれば、全長の2倍以上なくても飼育できます。
ケージの選び方のポイントは次の5つです。
- 脱走を防止できるもの
- 通気性が確保できるもの
- メンテナンス性が高いもの
- 給餌がしやすいもの
- 工夫で保温ができるもの
また、ケージの素材によっても鑑賞性やメンテナンス性は変わってきます。
ケージの素材は大きく3種類です。
そして、おすすめのケージは、保温の工夫をどこでどうするかによって決まります。
それでは最適なケージのサイズからひとつひとつ解説していきます。
レオパ飼育に最適なケージのサイズ
昼間はシェルター内などで休んでいることが多いレオパですが、夜間はかなり動き回ります。
また、シェルターや水入れを置ける広さは必要です。
理想は、ケージの幅がレオパの全長(鼻先から尻尾の先まで)の2倍以上。
しかし、レオパの全長の2倍以上なくてもある程度の広さがあれば飼育は可能です。
また、大きすぎる分には問題ありません。
一般家庭での飼育ではケージの幅は30cm〜60cmくらいが目安です。
ケージの選び方の5つのポイント
ケージの選び方のポイントは5つあります。
この5つの基準でケージを選ぶようにしましょう。
脱走を防止できるもの
レオパは立体活動をせずに平面的な動きをするのみです。
なので、ケージの高さはあまり気にしなくて問題ありません。
しかし、立体活動をしないとはいえ、シェルターの上には登ろうとします。
「出して」と言わんばかりに立ち上がって、こちらにアピールをすることもあります。
ケージの上部から脱走をしてしまわないように、ケージには必ず蓋ができるものを選びましょう。
また、そこまで力は強くありませんが、隙間があれば指でこじ開けることや蓋を顔で押し上げてしまうことも考えられます。
そこで、ロック機能がついているものを選ぶようにしたいですね。
通気性が確保できるもの
空気の流れを確保するため、通気性があることもケージを選ぶ上で重要です。
また、ケージ全体が過剰に湿度が高いこともレオパにとってはあまり良くありません。
適度に空気の流れがあり、蒸れが発生しないようにする必要があります。
メッシュになっている蓋を装着できたり、通気孔が開いていたりするものを選びましょう。
メンテナンス性が高いもの(掃除しやすいもの)
真上から手を入れられることを嫌がる個体が多いので、前面から手を入れて水の出し入れができたりメンテナンスができるものの方が好ましいです。
上部のみからしかメンテナンスができないものでも、上部が大きく開くものの場合は真上から手を入れずに済むため、レオパを驚かせずにメンテナンスができます。
また、ケージが軽くて持ち運びがしやすければ、水道のある場所に持っていって丸洗いも可能です。
メンテナンスは日々行うものです。できる限り「やりやすい」ものを選びたいですね。
給餌がしやすいもの
できれば、レオパの前から給餌ができるものの方が好ましいです。
しかし、上からのみ給餌できるケージでも、レオパのいる位置の前方にピンセットを差し出せればレオパを驚かせずに済みます。
給餌も、日々行うもので大事なスキンシップの時間でもあります。飼育者がストレスを感じないものでレオパも驚かせないものを選びましょう。
工夫で保温ができるもの
基本的に1年を通して、ケージの下にはパネルヒーターを敷いておく必要があります。
また、冬には寒さ対策でケージ内を25〜30℃に保つための加温・保温が必要です。
ケージには、ケージの中に保温球や暖突などが設置できるものもあります。
しかし、ケージの中に保温できるものが設置できず、ケージの外に保温のための温室を作るなどの工夫をしなければならないものもあります。
ケージの中で保温ができた方が良いのか、ケージの外に保温のための工夫をするのか、は飼育者それぞれの環境にもよるかと思います。
ケージを選ぶときは、保温がケージの中でできるのか、ケージの外で工夫する必要があるのかを考えながら選ぶようにしましょう。
ケージの素材別特徴
材質 | ガラス | プラスチック樹脂 | アクリル |
鑑賞性 | 高い | 普通 | 高い |
傷つきやすさ | 傷つきにくい | 傷つきにくい | 傷つきやすい |
メンテナンス性 | 低い | 高い | 低い |
重さ | 重い | 軽い | 軽い |
ケージの素材によっても鑑賞性やメンテナンス性も変わってきます。
ガラス
透明度が高いガラスは鑑賞性が抜群です。
傷もつきにくいため、長い間キレイな状態でレオパを観察することができます。
しかし、材質的にどうしても重量が出てしまいます。
そのため、ケージの掃除に手間がかかりがちです。
プラスチック樹脂
いわゆるプラスチックケース(プラケース)です。
プラケースは、軽くて丈夫なので、汚れても簡単に丸洗いが可能です。
プラケース同士を積み重ねることもできるタイプが多いので、あまり飼育スペースを取れない方にもおすすめです。
アクリル
アクリルで作られたケージもプラケース同様、軽くて扱いやすいのが特徴です。
プラケースよりも材質がクリアなので、よりスタイリッシュに飼育したい人にも向いています。
しかし、やや傷がつきやすいので、ケージを洗うときには柔らかいものを使うなどの配慮が必要です。
レオパ飼育におすすめケージ7選
おすすめのケージ7つをケージを選ぶときの5つのポイントをもとに比較しました。
鑑賞性やメンテナンス性に影響する「メインの材質」についても掲載しています。
商品 | レプティギア365 | グラステラリウム3030 | ヒュドラケース3133 | レプテリアホワイト300Low | レプタイルボックス | レプティケースリファイン | パンテオン4535 |
脱走防止 | ロックあり | ロックあり | ロックあり | 蓋あり | マグネットストッパー付き | 蓋あり | ロックあり |
通気性 | 通気孔 | 通気孔・ メッシュ蓋 | メッシュ蓋 | メッシュ蓋 | 通気蓋・通気孔 | 通気孔 | メッシュ蓋・ 側面メッシュあり |
メンテナンス性 | 前面・上部から可 持ち運びやすい | 前面・上部から可 持ち運びにくい | 前面・上部から可 持ち運びにくい | 上部から可 持ち運びやすい | 上部から可 持ち運びやすい | 上部から可 持ち運びやすい | 前面・上部から可 持ち運びにくい |
給餌のしやすさ | 前から可 | 前から可 | 前から可 | 上からのみ | 上からのみ | 給餌ドアから可 | 前から可 |
保温の工夫 | ケージの外 | ケージの中 | ケージの中 | ケージの中・外 | ケージの外 | ケージの外 | ケージの中 |
メインの材質 | プラスチック樹脂 | ガラス | ガラス | ガラス | アクリル | プラスチック樹脂 | ガラス |
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ここから少し詳しくおすすめケージについてご紹介していきます。
No.1 スドー『レプティギア365』
保温の工夫をケージの外でできるのであれば、一番おすすめなのがスドーの「レプティギア365」です。
前面ドアで給餌しやすく、メンテナンス時には上の蓋部分を取り外して広くメンテナンスができます。
前面ドアにも上の蓋部分にもロック機構があり、脱走の防止も可能。
プラスチック樹脂でできているため、軽く持ち運びも楽々です。
通気孔も開いているので、空気の流れも確保できます。
No.2 GEX エキゾテラ『グラステラリウム3030』
保温をケージの中で完結したいのであれば、一番おすすめなのがGEX エキゾテラの「グラステラリウム3030」です。
前面ドアは、外側に大きく開きメンテナンスや給餌もしやすく、しっかりロックできるドアロックノブ仕様です。
また上部にはメッシュ蓋がついており、ロックノブ付きで着脱可能。メンテナンス性にも通気性にも優れています。
前面にも通気孔が開いており、通気性が高いです。
ガラス製なので持ち運びには苦労しますが、鑑賞性は抜群です。
グラステラリウム3030のレビューもありますので、そちらも合わせて読んでみてくださいね。
No.3 コトブキ『ヒュドラケース3133』
保温がケージの中で完結でき、No.2でご紹介した「グラステラリウム3030」と同じくらいおすすめなのがコトブキの「ヒュドラケース3133」です。
前面はスライドガラスになっていて、ロックも可能です。前からの給餌もしやすいですね。
スライドガラスのため、前面は半分半分でしか開きませんが、大きくメンテナンスをしたい場合などはガラスを取り外すことも可能です。
上部にはメッシュ蓋がついており、大きく開くことができロックもできるので、メンテナンス性にも通気性にも優れています。
こちらもガラス製なので持ち運びには向きませんが、鑑賞性は高いです。
No.4 GEX エキゾテラ『レプテリア ホワイト300Low』
ガラス製ではありますが、持ち運びも可能でメンテナンス性にも優れているのが、GEX エキゾテラの「レプテリアホワイト300Low」です。
上部は着脱式のメッシュカバーになっていてメンテナンスも楽々ですし、通気性も抜群です。
給餌は上からしかできませんが、高さが低いのでレオパの真上に手をかざすことなく給餌することができます。
保温の工夫はコード穴があるのでケージの中でもできます。
しかし、やけどの心配などがある場合はケージの外で工夫することになります。
この商品を含む飼育キットも販売されているので、飼育に必要なものを一度に揃えたい人などは便利ですね。
レプテリアホワイト300Lowのレビューもありますので、そちらも合わせて読んでみてくださいね。
No.5 三晃商会『レプタイルボックス』
ブリーダーさんやペットショップでよく使用されているのが三晃商会の「レプタイルボックス」です。
アクリル製なのでメンテナンス時に傷が入らないように配慮は必要ですが、軽くて扱いやすいです。
上部の蓋はスライド式ですが、マグネットストッパーがついているためピタッと閉じます。
また、上部蓋と本体上部には通気孔が開いているため空気の流れも確保できます。
給餌やメンテナンスは上からのみですが、高さが低いため、真上に手をかざしてレオパを驚かすこともありません。
なお、ケージの中に保温のためのグッズをセッティングすることはできません。
しかし、アクリル製のためケージに直接置いてはいけませんが、ケージの真上などに暖突などの保温グッズを工夫して設置することはできます。
レプタイルボックスのレビューもありますので、そちらも合わせて参考にしてくださいね。
No.6 スドー 『レプティケースリファイン』
プラスチック樹脂でできているため、持ち運びもメンテナンスも軽々できるのがスドーの「レプティケースリファイン」です。
ぱっと見は、普通のプラケースですが上部の蓋にはドアストッパーが付いており安心です。
また、給餌するための給餌ドアがついているので、真上からではなく斜め上から給餌が可能。
蓋はガバッと開けることもできるので、メンテナンス性も高いです。
通気孔も上部と蓋の横にあたる部分にも開いているため、通気性も抜群です。
保温球などの熱を持つもののセッティングができないので、ケージの外側で保温のための工夫を考えなくてはなりません。
No.7 三晃商会『パンテオン4535』
少し広めのケージで飼育したい人におすすめなのが、三晃商会の「パンテオン4535」です。
このケージは組み立て式のガラスケースですが、とても安定感があります。
側面と上部にメッシュの部分があり、通気性が抜群です。
メンテナンスも給餌も前面から可能で、スライドガラスにはロックできる鍵もついています。
ガラス製なので、一旦設置してしまうと持ち運びはほぼできません。
保温の工夫はケージの中でできます。
ランプステーが付いているので保温球の設置も楽々です。
【おまけ】水槽
レオパケージとして使用できるのが、水槽です。
サイズ的には30cm〜60cmほどのものが良いでしょう。
しかし、水槽は高さがあるので、高い位置からレオパの真上に手をかざさないようにする工夫は必要です。
また、脱走防止のための蓋を取り付ける必要があります。
水槽に付属の蓋では通気性が確保できないため、メッシュ蓋を取り付けるようにしましょう。
水槽に取り付けることができるメッシュ蓋が販売されていますので、そちらを検討してみても良いですね。
【おまけ】衣装ケース
衣装ケースをレオパのケージとして使用することもできます。
しかし、通気性を確保するために通気孔を開けたり、蓋をメッシュ状にするなどの工夫は必要です。
ある程度の大きさがある衣装ケースだと、レオパの真上に手をかざさないで済みます。
丸洗いもできますし、メンテナンス性にも優れています。
しかし、完全に透明な衣装ケースはあまりないので、鑑賞には向きません。
また保温の工夫をする際に、大きな事故に繋がらないようにする工夫も必要です。
【おまけ】100円均一のシューズボックス
100円均一で販売されているシューズボックスを使用することもできます。
しかし、こちらはサイズが小さくなってしまうので、終生飼育にはあまり向きません。
衣装ケースと同様、メンテナンス性にも優れていますが、鑑賞には向いていないです。
シューズボックスは高さが低いので、メンテナンス時や給仕の際にレオパを驚かせないですみます。
また、衣装ケースと同様、保温の工夫をする際には大きな事故に繋がらないようにする工夫が必要です。
まとめ:レオパと飼育者にとって最適なケージを選ぼう
それでは、おさらいです。
最適なケージのサイズは、
生体の全長(鼻先から尻尾の先まで)の2倍以上の幅があること
が理想でした。
しかし、ある程度動き回れるサイズであれば、全長の2倍以上なくても飼育できるんでしたね。
そして、ケージの選び方のポイントは、
- 脱走を防止できるもの
- 通気性が確保できるもの
- メンテナンス性が高いもの
- 給餌がしやすいもの
- 工夫で保温ができるもの
の5つでした。
ケージの素材には
- ガラス
- プラスチック樹脂
- アクリル
の3種類がありましたね。
そして7つのおすすめのケージをご紹介し、その中でもおすすめなのが以下でした。
レオパと飼育者にとって最適なケージを選ぶようにしましょう。
素敵なレオパライフを〜!