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【レオパモルフ図鑑#16】レーダーとはどんな品種?特徴や遺伝を解説!

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「レーダーに興味があるけど、どんな品種なんだろう?」

「レーダーとラプターの違いって何?」

「レオパの品種を知りたい!」

そんな人のために、2015年からヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー、以下レオパ)に囲まれて暮らしている私、のの(X:@leopalife Instagram:@nono_leopalife)がレオパの品種(モルフ)の【レーダー】についてご紹介します。

のの

レーダーを用いたコンボモルフもたくさん作り出されていますね。

この記事を読むと、レーダーというモルフについて理解することができます。

レーダーについてのポイントは、以下の通りです。

レーダーは、ラプターに用いるアルビノをベルアルビノに変えて作り出された品種です。

レーダーはラプターと比べると、斑紋部分がより濃くスポット状に残る個体が多い傾向にあります。

それでは、レーダーについて詳しく見ていきましょう!

目次
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レーダーの特徴とは?

レーダーとは、ラプターに用いるアルビノをベルアルビノに変えて作り出された品種で「RADAR」と表記されます。

JMG Reptile 社によって発表されました。

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ラプターやベルアルビノについては後ほど解説します。

レーダーの特徴は、ベルアルビノ由来のその目です。

ベルアルビノは他のアルビノに比べて、目の虹彩部分に走る血管が特徴的にピンク色で瞳は明るい赤色をしています。

レーダーはコンボ内容にエクリプスが入っているため、このベルアルビノ特有の瞳の赤さが虹彩全体(もしくは目の半分)に広がっています

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透明感のある鮮やかな赤い色の目は、レーダーを見る人を虜にしてしまいます。

レーダーの体の模様の斑紋は、ラプターよりも濃くスポット状に残る個体が多い傾向にあります。

また、全身に模様が少ないレーダーも作り出されており、体色がオレンジ一色に近い個体を「サングローレーダー」と呼ぶこともあります。

ラプターとは?

レーダーが元としている「ラプター」とはどんな品種なのでしょうか?

ラプターについては【ディアブロブランコの記事】【スノーラプターの記事】等でも紹介していますが、改めて今回の記事でも解説します。ほぼ同じ解説になることをご了承ください。

ラプターは、RAPTORと表記されます。

  • R:レッドアイ
  • A:アルビノ
  • P:パターンレス
  • T:トレンパー
  • OR:オレンジ

上記の通り、それぞれの頭文字をとって「RAPTOR(ラプター)」と呼ばれています。

特徴を簡単に言うと、この名の通り…

  • 赤い目をしていて
  • アルビノが入っていて
  • 体の模様が消失されているのが上等とされ
  • トレンパー氏が作出した血統であり
  • オレンジ色の体をしている

のが「ラプター」です。

アルビノ化されたエクリプスが入っているので、目全体が真っ赤なフルアイか、目の前半分が真っ赤なスネークアイになります。

また、体の模様は「パターンレス」なので、消えているものが上等とされますが、バンドが残った個体やリバースストライプ状の模様を持った個体も多く存在します。

ラプターのコンボ内容は以下の通りです。

  • エクリプス
  • トレンパーアルビノ
  • パターンレスストライプ
  • ハイポタンジェリン
  • その他

真っ赤な目を持ち、オレンジ色の体をしたレオパ」は非常にインパクトがあり、一躍人気になりました。

そのため、このラプターを元にした更なるコンボ品種が作られています。

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レーダーの遺伝とは?

「ラプターのアルビノをベルアルビノに変えるとレーダーが生まれる」と文字にすると簡単そうに見えます。

しかし、まず元となるラプターを作り出すには、遺伝の法則以外にもトレンパー氏が作り出した血統であることという「血統による選別交配」が関わっています。

ベルアルビノを使ってラプターと近い表現を出すのはかなり難しい作業なのです。

のの

ここでは、レーダーを作り出している「ベルアルビノ」「エクリプス」「ハイポタンジェリン」「パターンレスストライプ」について解説します。

ベルアルビノとは?

アルビノには

  • トレンパーアルビノ
  • ベルアルビノ
  • レインウォーターアルビノ

の3種類があります。

この中でも、ベルアルビノは最も遅く世に流通しました。

作り出したのは、Mark Bell 氏で、彼の居住地から「フロリダアルビノ」とも呼ばれています。

先ほどもお伝えしましたが、ベルアルビノは他のアルビノに比べて、目の虹彩部分に走る血管が特徴的にピンク色で瞳は明るい赤色をしています。

また、体の色は濃いクリーム色が目立ち、斑紋部分は褐色が強く目出つ傾向にあります。

斑紋部分の体の地色には、ラベンダー色が濃く出るのも特徴的です。

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私のイメージでは、3種類あるアルビノのうちベルアルビノが最も濃い色合いで「パキッ」としているイメージです。
(ちなみに、レインウォーターアルビノは全体的に優しい色合いで、トレンパーアルビノはその2種の中間のような体色だと感じています。)

エクリプスとは?

エクリプスとは「日食」「月食」という意味で、主に目に特徴の出るモルフです。

虹彩全体(つまり目全体)が瞳と同じ真っ黒に染まるもの(フルアイ)と、虹彩の前半分が半月型に黒く染まるもの(ハーフアイスネークアイ)の2種類があります。

エクリプスはコンボモルフになった時に、口先部分や手足を白っぽく色抜けさせる表現が出ることが多いのですが、「必ず出る」というものではないようです。

のの

遺伝的には劣性遺伝することがわかっていますが、多品種との組み合わせ(コンボ)で新たな表現が生まれる可能性があり、研究の余地があるとされています。

ちなみに、エクリプスの遺伝では、フルアイ同士の交配でもスネークアイが生まれ、スネークアイ同士の交配でもフルアイが生まれます。

また、片目がスネークアイで、もう片方がフルアイになっている場合もあり、生まれる個体にどのように発現するかはランダムのようです。

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ハイポタンジェリンとは?

ハイポタンジェリンについてはこちらの記事でご紹介済みですが、ポイントだけ今回の記事でもご紹介します。

ハイポタンジェリンとは、「ハイポ」の特徴と「タンジェリン」の特徴を持っているモルフです。

まず「ハイポ」とは、「ハイポメラニスティック」のことで、「黒い色素が減少している」ということを意味しています。

つまり、ヒョウモントカゲモドキにある黒いスポットやそれが集まったようなバンド状の模様が減少して、少量の黒い点だけになる外観をしています。

また、タンジェリンとは、鮮やかなオレンジ色が特徴で、肌の地色部分が濃いオレンジになるモルフです。

タンジェリンは、オレンジの強い個体や赤の強い個体を選りすぐって交配させる「選別交配」がされており、同じ血筋によって、次世代の個体をより赤く、よりオレンジにさせることを追求される「血統管理」がされています。

のの

パターンレスストライプとは?

「パターンレス」というと「マーフィーパターンレス」、つまり「リューシスティック」を想像される方もいらっしゃると思います。

しかし、レーダーの元になっているラプターに含まれているのはトレンパーパターンレス」という全く異なるモルフです。

のの

ややこしいですが、今回は「トレンパーパターンレス」について簡単にご紹介します。

トレンパーパターンレスは「リバースストライプの派生形」とされています。

リバースストライプとは、背骨に沿って暗い褐色〜ラベンダー色の模様がストライプ状に伸び、その両脇は地色の黄色〜オレンジ色になるモルフのことです。

このリバースストライプの中で、特に背中の模様が薄まっているもの(退縮したもの)を「トレンパーパターンレス」と呼んでいます。

名前の通り、Ron Tremper 氏が作り出したモルフで、選別交配されたものです。

選別交配とは、同じ血筋を掛け合わせることを言います。

マーフィーパターンレス(リューシスティック)と関連性があるようで全く異なるものなので、現在は「トレンパーパターンレス」の名が単体で使われることはほとんどありません。

しかし、RAPTOR(ラプター) の「P」が示す「パターンレス」は、このトレンパーパターンレスのことを示しているため、レーダーでも同様にパターンレスはこの品種が用いられています。

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レーダーをご紹介!

レオパ紹介をさせてください!と SNS でお声かけしたところ…

  • Aさんが”あんずちゃん”

のお写真を貸してくださいました。

のの

Aさん、ありがとうございます!

レーダーの”あんずちゃん”

お顔のアップのお写真をお借りできたので、目の特徴がとてもわかりやすいですね。

瞳も赤く、虹彩全体も透き通ったような綺麗な赤い色をしています。

あんずちゃんは両目ともフルアイ(目全体が真っ赤になる)ですね。

のの

とても愛らしい表情で微笑みかけられているかのようです。

また、頭〜背中部分にはほとんど斑紋がなく、まさに「パターンレス」です。

体はとても鮮やかなオレンジ色で、頭部は少し淡い色をしていて優しい雰囲気ですね。

愛らしいお写真を、ありがとうございました!

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まとめ:レーダーを用いたコンボモルフにも注目!

レーダーをご紹介しましたが、いかがでしたか?

もう一度、まとめておくと…

レーダーは、ラプターに用いるアルビノをベルアルビノに変えて作り出された品種です。

レーダーはラプターと比べると、斑紋部分がより濃くスポット状に残る個体が多い傾向にあります。

レーダーもラプターと同じく、数多くのコンボモルフが作り出されています。

コンボになることによって雰囲気が変わったり、また新たな魅力が生まれたりすることも多いです。

のの

ぜひ、自分にとっての「1匹」を見つけてくださいね。

みんなのレオパをご紹介させてください!

X(旧Twitter)や Instagram にて、レオパを飼育されてる人にお声かけをさせていただいておりますが、まだまだ品種カテゴリーを充実させていきたいと考えております!

ぜひ、皆さんのレオパちゃんを紹介させてください。
更新がゆっくりなので、かなりお待たせしておりますが、気長にお待ちくださいね。

のの(X:@leopalife Instagram:@nono_leopalife)まで、是非ご連絡をお待ちしております。

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