「レオパの品種(モルフ)を知りたい!」
そんな人のために、今回は【レオパ図鑑第二弾】として、ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー、以下レオパ)に囲まれて暮らしている私、のの(@leopalife)が模様・目・大きさに特徴あるモルフを中心に、14種類のレオパのモルフをご紹介します。
【レオパ図鑑第一弾】では、【レオパの『品種』と『モルフ』の違い】と品種図鑑①として野生色、品種図鑑②として色に特徴がある単一モルフをご紹介しました。
今回の記事も、多くのフォロワーさんのご協力のもと成り立っております。
ご協力してくださった皆さん、ありがとうございます!
レオパ品種図鑑③ 模様に特徴がある(模様の変異)
品種のうち、主に模様が変化した模様の「単一モルフ」をご紹介します。
ここでは、次の8種類をご紹介します。
- ジャングル
- ボールドストライプ
- リバースストライプ
- マーフィーパターンレス
- ブリザード
- エニグマ
- ホワイトアンドイエロー(W/Y)
- レモンフロスト
ジャングル
通常のレオパは、暗い色の部分がバンド状に並ぶのですが、ジャングル(場合によっては「アベラント」とも呼ばれます)は柄が乱れていたり、複雑な模様になっています。
ちなみに… ジャングルは「密林」、アベラントは「乱れた」という意味です。
同じ柄の固定化も難しいため「個体ごとに模様が異なる」という意味を込めて「デザイナーズ」とも呼ばれます。
ボールドストライプ
ボールド(Bold)とは活字の書体で、太くくっきりした字体のことを指します。
それと同じように、くっきりと黒いストライプ状の模様が両脇に入るのが、このボールドストライプです。
ボールドストライプの中でも、模様がストライプ状ではなく乱れた柄になるものは「ボールドジャングル」と呼ばれます。
リバースストライプ
リバースストライプは、ストライプの模様がちょうど反転したような模様になります。
つまり、背中の中心部から背骨に沿って暗め〜ラベンダー色の模様がストライプ状に伸び、その両脇は黄色です。
面白いのは、尾の部分の模様は反転しないことです。
遺伝についても興味深いし、尾の部分だけ模様が反転しないのも不思議ですよね。
マーフィーパターンレス
マーフィーパターンレスは、マーフィー(Pat Murpfy)氏によって生み出されたモルフなので、この名が付けられました。
初期の頃の流通名が「リューシスティック」であったために、人によってはマーフィーパターンレスのことを「リューシスティック」や「リューシ」と呼ぶこともありそうです。
品種の特徴としては、全身の斑紋が消え、薄黄色〜クリーム色もしくは薄茶色〜グレーの一様な体色をしていることです。
完全に無地で、孵化直後にスポットがあったとしてもすぐに消えます。
ブリザード
ブリザードはマーフィーパターンレスより数年後に作られた品種で、よく似ています。
しかし、ブリザードの方が幼体期から斑紋がなく、体色も白が強いです。
ブリザードには、個体によって目が真っ黒な「エクリプスアイ」が出ることがあります。
しかし、これはエクリプスが組み合わさったものではなく、ブリザードの中にランダムに出現する特徴です。
エニグマ
エニグマは「謎」「不可解」という意味で、模様は個体ごとに異なり、遺伝させることも非常に難しいです。
エニグマには、この品種特有の首を傾けるような動きをする傾向が見られます。
特徴の一つで、体の健康に異常があるわけではありません。
特有の動きが強烈なものになると、頭を斜めにしてクルクルと同じ場所を回るような動作を繰り返す場合がありますが、これも健康に異常はありません。
ホワイトアンドイエロー(W&Y)
ホワイトアンドイエローは、幼体期は黄色が強い個体と白が強い個体があります。
成長とともに、スポットが出てくるようになります。
ホワイトアンドイエローは優性遺伝のため、他の品種との組み合わせで変わった模様の乱れが出現するので、注目度の高いモルフです。
見た目はエニグマに似てるのだけど、エニグマ特有の症状は無いので、その点でも注目を集めています。
レモンフロスト
レモンフロストの特徴は、なんと言ってもその明るいレモン色のようなベースカラーにあります。
全体的に、レモンイエローの地に粒状の黒いスポットが散らばる見た目をしています。
その他に、首の周りから唇より下の顎、体のお腹部分などの白色を強める作用もあります。
レオパ品種図鑑④ 目に特徴がある(目の変異)
品種のうち、主に目が変化した模様の「単一モルフ」をご紹介します。
レオパ図鑑第一弾で登場した「スーパーマックスノー」も目に特徴がありますが、ここでは目のみに変化の特徴が出る品種に注目します。
ここでは、次の2種類をご紹介します。
- エクリプス(フルアイ/ハーフアイ)
- マーブルアイ
エクリプス(フルアイ/ハーフアイ)
エクリプスとは「日食」あるいは「月食」を指します。
フルアイでは目が真っ黒でうるうるした瞳になり、ハーフアイ(スネークアイ)では虹彩の前半分だけが半月型に黒く染まります。
ハーフアイの画像を持ってこられなかったので、「ホワイトアンドイエローマックスノーエクリプス」というコンボ品種のフルアイの画像でご紹介です。
ハーフアイとフルアイは遺伝的に同じもので、フルアイ同士の掛け合わせでもスネークアイは生まれるし、スネークアイ同士の掛け合わせでもフルアイは生まれます。
ちなみに、エクリプスのアルビノは「レッドアイ」と呼ばれます。
マーブルアイ
マーブルアイは目全体にインクを垂らしたような染みが広がるのが特徴です。
ちょうどこのツイート(ポスト)の3枚目の子がマーブルアイですね。
エクリプスは体の先端の色が白抜けするなど、体の模様にも影響しますが、マーブルアイでは特に体の模様には影響しないとされています。
ただ、遺伝の仕方が「劣性遺伝」とされているので検証が難しく、わからないところもまだまだありそうです。
レオパ品種図鑑⑤ 大きさに特徴がある(大きさの変異)
品種のうち、大きさの変異が現れる品種をご紹介します。
「ジャイアント」の1種類のみですが、その大きさはかなり大きいようです。
ジャイアント/スーパージャイアント
ジャイアントは、具体的に生後1年でオス80〜100g・メス60〜90gにまで成長します。
共優性遺伝なので、ノーマルと掛け合わせると次世代から一定確率でジャイアントが生まれます。
また、ジャイアント同士の組み合わせでスーパージャイアントも生まれます。
スーパージャイアントでは、生後1年でオス110g以上、メス90g以上になります。
体格もがっしり、エラも張ってゴツゴツとした顔つきをしているのも特徴です。
レオパ品種図鑑⑥ 複数の組み合わせによる品種
ここまで、単一モルフをご紹介しましたが、ここからは少しだけ「複数の単一モルフの特徴を併せ持つ品種」をご紹介します。
本当はたくさん紹介したいのですが、レオパの品種・モルフは日々進化し増え続けています。
皆さんにご提供いただいた画像を使って、またひとつひとつ記事にしていきますので、今回は「少しだけ」でご了承ください。
ご紹介するのは次の4種です。
- ラプター
- アプター
- タイフーン
- ギャラクシー/トータルエクリプス
ラプター
ラプター(RAPTOR)は、後述するアプターにエクリプスが入った品種で、コンボ内容は次のとおりです。
- エクリプス
- トレンパーアルビノ
- パターンレスストライプ
- ハイポタンジェリン
- その他
語源は、R(レッドアイ)、A(アルビノ)、P(パターンレス)、T(トレンパー)、OR(オレンジ)の略です。
アルビノ化された「エクリプス」が入っているので、目が真っ赤になります。
体の模様は「パターンレス」なので、消えているのが上等とされます。
アプター
アプター(APTOR)は、前述したラプターから後発的に誕生した品種で、コンボ内容は次のとおりです。
- トレンパーアルビノ
- パターンレスストライプ
- ハイポタンジェリン
- その他
語源は、A(アルビノ)、P(パターンレス)、T(トレンパー)、OR(オレンジ)の略です。
ラプターにあってアプターにないものは「エクリプス」です。
アプターでは、エクリプスがヘテロ状態なので、目に変異はありません。
タイフーン
タイフーンはラプターのアルビノを「レインウォーターアルビノ」で作り出した品種です。
レインウォーターアルビノは体色が淡く明るくなり、瞳はワインレッドになるため、タイフーンも体色は明るくなり目は暗いワインレッドになります。
ギャラクシー/トータルエクリプス
ギャラクシーは、マックスノーエクリプス同士の掛け合わせから誕生するスーパー体で、コンボ内容は次の通りです。
- スーパーマックスノー
- エクリプス
エクリプスはコンボになった時に、頬から口先・手足の先・脇腹などを白く色抜けさせるような作用があります。
そのため、スーパーマックスノーに比べて鼻先から頬、手足の先などが白くなり模様が消失する傾向が強いです。
詳しくは、ギャラクシーについての紹介記事をご覧ください。
レオパ図鑑第二弾まとめ
レオパ図鑑第一弾に引き続き、「レオパ図鑑第二弾」としてレオパの14種類の品種について、ご紹介しました。
時代が進むにつれ品種も増えていますし、日々進化しています。
自分が一番のお気に入りだと思うモルフを是非、見つけてみてくださいね。