「ブラッドサッカーに興味があるけど、どんな品種なんだろう?」
「ブラッドサッカーは何のコンボ品種?」
「レオパの品種を知りたい!」
そんな人のために、2015年からヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー、以下レオパ)に囲まれて暮らしている私、のの(@leopalife)がレオパの品種(モルフ)の【ブラッドサッカー】についてご紹介します。

この記事を読むと、ブラッドサッカーというモルフについて理解でき、興味深い特徴について知ることができます。
結論から言ってしまうと、
ブラッドサッカーは、エニグマとベルアルビノとマックスノーのコンボ品種です。
斑紋が細かく乱れて散り、目は虹彩とその周囲が分かれた状態で赤く染まります。
それでは詳しく見ていきましょう!
ブラッドサッカーの特徴は?


ブラッドサッカー(Blood Sucker)というのは、日本語に直訳すると「血を啜る者」。
つまり「吸血鬼」という意味です。
なぜ、このモルフにこの名前がついたかというと、その理由はその見た目にあります。
ブラッドサッカーは、体色は白味が強いのですが、その白色の体に褐色の斑紋が細かく散り乱れています。
そして、目は全体が真っ赤なのではなく、虹彩とその周りが別々に赤く染まった見た目をしています。
その目はまるで血走ったような色合いをしているので、吸血鬼を連想させるのです。



恐ろしい名前がついていますが、とっても魅力的な見た目をしています!
ブラッドサッカーの遺伝は?何のコンボ?
ブラッドサッカーは次の3つのモルフのコンボ品種です。
- エニグマ
- ベルアルビノ
- マックスノー
エニグマとアルビノはコンボ化することによって、斑紋が乱れたり、虹彩やその周りが赤く染まったりする作用があります。
それにマックスノーが加わったのがブラッドサッカーで、体色の白色が強くなります。



ブラッドサッカーを構成している3つのモルフについて見ていきましょう!
「エニグマ」って何だ?詳しく解説!
エニグマ(Enigma)とは、日本語で「謎」や「不可解」という意味です。
全身に薄紫、白、オレンジなど、それぞれ固まった色素がランダムに散らばりますが、その大きさや形は個体ごとに異なります。
尻尾の部分は細かいコショウ状のスポットが散らばり、バンド模様は消えます。
また、目は虹彩の色が濃く、暗い色合いになります。



この目が愛くるしくて人気です。
個体ごとに模様が異なるので遺伝させるのが難しく、1匹ごとの個性が魅力的な品種です。
ちなみに、エニグマは優性遺伝(ノーマルとの掛け合わせでもエニグマが生まれる)のため、エニグマのコンボ品種は数多く存在します。
特に、エニグマとベルアルビノの掛け合わせでは非常に濃いオレンジが出たり、虹彩が赤くなったりと不思議な作用をもたらします。
また、エニグマには品種特有の「首を傾けるような動き」をする傾向があります。
この動きは強烈なものになると、頭を斜めにしてクルクルと同じ場所を回るような動作を繰り返す場合もあります。
発現には個体差があり、エニグマを使ったコンボ品種にも見られることがあります。
これは神経症状の一種で、健康に異常があるわけではないのですが、発現の仕方によっては餌を採りづらい場合もあるので注意が必要です。



見ていて辛くなる人もいるようなので、気になる場合は症状の出ていない個体を選ぶといいですね。
「ベルアルビノ」って何だ?詳しく解説!
レオパのアルビノには次の3つの種類が存在します。
- トレンパーアルビノ
- レインウォーターアルビノ
- ベルアルビノ
ベルアルビノは、有名ブリーダーのMark Bell氏が作出し、彼の居住地から「フロリダアルビノ」とも呼ばれています。
ベルアルビノの特徴は、他のアルビノに比べて目の虹彩部分に走る血管のピンクの色が強くて、瞳は明るい赤をしていることです。
体の色は地色部分は濃いクリーム色をしていて、斑紋部分は褐色が強く目立つ傾向にあります。
他のアルビノよりも暗い色の部分がバンド状には分かれず、スポットの集まりになります。
先述した通り、エニグマとベルアルビノの掛け合わせでは非常に濃いオレンジが出たり、虹彩が赤くなったりと不思議な作用をもたらします。
ベルアルビノはエクリプスとの組み合わせでも、目全体が他のアルビノとの組み合わせの時より透明感のある赤になるため注目を集めています。
「マックスノー」って何だ?簡単に解説!
マックスノーの見た目は、白と黒のような見た目をしています。
マックスノーの一番の特徴は遺伝にあり、ノーマル同士を交配させると、次世代の子供に50%の確率でマックスノーが出現します。
そして、マックスノー同士の掛け合わせで、次世代の子供に25%の確率で「スーパー体」が現れます。
マックスノー同士のスーパー体であるスーパーマックスノーについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。


また、マックスノーについて詳しく解説しているこちらの記事もあわせてご覧ください。


ブラッドサッカーをご紹介
レオパ紹介をさせてください!とX(旧Twitter)でお声かけしたところ…
- Aさんが”しのぶちゃん”の
- Yさんが”ジール”の
お写真を貸してくださいました。



Aさん、Yさん、ありがとうございます!
ブラッドサッカーの”しのぶちゃん”


こちらを見つめているお顔がとってもキュートですね。
不規則に散らばったスポットと赤い目がとても魅力的です。
右側のお写真でわかるように、目の虹彩とその周りの赤色が分かれているのがわかりますね。



とっても可愛らしいお写真、ありがとうございました!
ブラッドサッカーの”ジール”


目の赤さと全身に散らばる褐色のスポットが魅力ですね。
個体ごとにスポットの雰囲気が違うのも、とても面白いです。
Yさんは、このジールの他にもたくさんのレオパを飼育されているのですが、その中に「ステルス」という品種のレオパがいます。
このステルスは、
- エニグマ
- ベルアルビノ
- マックスノー
- エクリプス
のコンボ品種です。
つまり、ステルスは、ブラッドサッカーにエクリプスが入ったモルフなのです…。



とてもよく似ていて、頂いた画像では判別がつかず、ご迷惑をおかけしました。
まとめ:ブラッドサッカー
ブラッドサッカーをご紹介しましたが、いかがでしたか?
もう一度、特徴と遺伝をまとめておくと…
ブラッドサッカーは、エニグマとベルアルビノとマックスノーのコンボ品種です。
斑紋が細かく乱れて散り、目は虹彩とその周囲が分かれた状態で赤く染まります。
ブラッドサッカーのようにエニグマのコンボ品種、ベルアルビノのコンボ品種はたくさん存在します。



是非、お気に入りの1匹を見つけてくださいね。
みんなのレオパをご紹介させてください!
X(旧Twitter)や Instagram にて、レオパを飼育されてる人にお声かけをさせていただいておりますが、まだまだ品種カテゴリーを充実させていきたいと考えております!
ぜひ、皆さんのレオパちゃんを紹介させてください。
更新がゆっくりなので、かなりお待たせしておりますが、気長にお待ちくださいね。
のの(X:@leopalife Instagram:@nono_leopalife)まで、是非ご連絡をお待ちしております。