「レオパ飼ってみたいけど、自分で尻尾切って逃げる特性あるらしいし、ちょっと怖いな」
「自切前の前兆はあるのかな?」
「もし自切してしまったら、その後の対処法はどうすればいいんだろう?」
「自切は飼い主次第で防げるのかな?」
レオパの自切に関して、いろいろと悩んでいませんか?
そんな人のために、2015年からヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー、以下レオパ)に囲まれて暮らしている私、のの(@leopalife)が【レオパの自切】について解説します。
【前提①】レオパの自切にまつわる私の話
レオパって魅力的ですよね。
鳴かないし、省スペースで飼えるし、可愛いし、触れ合えるし…
何と言っても、犬猫のように毛のある動物ではないので、アレルギーのある方で動物を飼いたい方にはぴったりの愛玩動物です。
ただ、「尻尾を自分で切ってしまう『自切』をされてしまう可能性があって、そうなったら怖いな…」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私もレオパを購入する前は、特徴的でぷっくりとした尻尾を自切されるのが怖くて、「自切の可能性がない種類のほうがいい!」と思っていました。
しかし、レオパの自切は基本的に飼い主の扱い次第で防げることを知って、飼育を始めてみようと思うことができました。
レオパの自切は基本的に飼い主次第で防げます!
最期まで面倒を見る覚悟のある方には是非、魅力たっぷりレオパの飼育を始めて欲しいと思っています。
魅力たっぷりのレオパの世界へ、是非ともいらしてくださいね。
【前提②】知っておきたい『尻尾』のこと
レオパにはとても特徴的なぷっくりとした尻尾があります。
この尻尾には脂肪を溜めておくことができ、野生下では餌が獲れない時にこの尻尾に溜めた脂肪を使って耐え凌ぎます。
私はこの尻尾のモチモチ感がとても好きで、いつも癒されています。
レオパは飼育環境に順応しているので、簡単に自切をすることはありません。
それでも自切をしてしまう可能性がある、その理由をみてみましょう。
【自切の理由】どうして自切をしてしまうの?
尾は危険を感じた際に、自らの意思で切断します。
それは、切れた尾が相手の注意を引いている間に自らが逃亡することができるからです。
脂肪を蓄えることができるこの尻尾を自らの意思で切断する『自切』は、レオパにとっては命がけの行為です。
飼育下でも、本能で捕食される危険を思い出した時にこの『自切』を行います。
つまり、『自切』をするということは命を脅かされるとレオパ自身が判断したということです。
人間側からは前兆なく自切してしまったように思いますが、レオパは何らかのストレスを感じていたということになります。
- 扉を閉める時に、誤って尾を挟んでしまった…
- ハンドリングの際に逃げようとするのを無理に尻尾を持って捕まえた…
飼育下での自切は飼い主次第で防げたものがほとんどです。
自切させないために私たちが注意できることはたくさんあります。
- 急に大きな物音を立てない
- 急に目の前に手を差し出さない
- 尻尾を扉などに挟まない
- 尻尾だけを持たない
ただ、神経質な子はすぐ尻尾を切ってしまうという事実もあります。
幼体期では、霧吹きに驚いて自切してしまう子もいるのです。
だからこそ、レオパも人間も心地よい生活が送れるように意識できることをして、自切してしまった時の対処法もしっかり知っておいた上で飼育を始めたいですね。
【扱い方】自切させないハンドリング法
ハンドリングをする際は、『相手を驚かせないように』『動作をゆっくりする』が基本です。
いきなり目の前に手を差し出したり、背中からわし掴みにしたり、尾だけを掴んで持とうとしたりしないようにしましょう。
レオパを持ち上げたいときは、腹側にそっと手を差し込んで、手のひら全体を使ってゆっくり持ち上げます。
触れられることに慣れていなければ、持たれるだけでも緊張してしまうので、慣れるまでは持ち上げただけの状態でしばらく経ったらケージに戻すようにしましょう。
慣れてきたら持ち上げられても手足を突っ張って緊張するようなことはなくなるので、ゆっくりと背や尾を触っても大丈夫です。
ただ、頭は急所なので頭の上に手をかざすようなことはやめましょう。
レオパが動き出したら、慌てて尻尾を掴まないように注意しましょう。
ゆっくり進む方向に手を差し出して道を作っていけば大丈夫です。
レオパはびっくりするような速さで動き出すことはないので、落ち着いて対応するようにしたいですね。
【もしもの対処法】自切させてしまったら?
最大限の注意を払っていても何かの拍子で自切させてしまうこともあるかもしれません。
自切させてしまったら、ケージ内を清潔に保って静かに見守りましょう。
切れた部分を消毒するなどの処置は不要です。
蓄えた脂肪が急になくなってしまうことになるので、しっかり栄養のある餌を与えたいですね。
完全に尻尾が切れた状態でなくても、対処法は同じです。
レオパ自身がつながっている部分も自分で切ってしまうことがほとんどのようです。
心配であれば、爬虫類をみてくれる動物病院にかけこむようにしましょう。
爬虫類を診てくれる動物病院は少ないので、アプリの情報などを元に探しておきたいですね。
自切させてしまった原因を考えよう
自切はレオパにとって命がけの行為です。
原因を考えて、二度と同じことがないようにしましょう。
ハンドリングに問題があったのであれば、改善を!
飼育環境に問題がある場合は、飼育環境の根本的な見直しを行いましょう!
- ハンドリングの際に、上から手が迫ってくるように見える飼育環境ではありませんか?
- ケージがある場所は、大きな音が急に出るようなもの(TV等)の近くではありませんか?
ひとつひとつチェックをしたいですね!
【自切後のこと】再生尾について
切れた後には再生尾(さいせいび)が生えてきます。
オリジナルのものとは形状や模様が異なります。
再生尾には粒状の鱗がなく、表面は滑らかです。
また、長さもオリジナルより短く先端は丸みを帯びてカブのような見た目の尻尾になります。
再生尾にはオリジナルの模様が再現されずに、異なった色調、模様になります。
再生尾は特に健康上なにか問題があるわけではないので、飼育時に特別気にする必要はありません。
まとめ:自切は防げる!
レオパの自切についてまとめましたが、いかがでしたか?
基本的に飼い主の扱い次第で自切は防げる!ということがお分かりいただけたと思います。
人間もレオパも気持ち良い生活を送れるように飼い主は努力をしたいですね!
みなさんも素敵な『レオパライフ』をお送りください。