「レオパってトカゲなの?」
「レオパってどんな生き物?」
そんな人のために、レオパに囲まれて暮らしている私、のの(@leopalife)がレオパとはどんな生き物で、レオパの生態にはどんなものがあるのかを解説します。
この記事を読むとレオパのことを深く理解でき、飼育がより楽しくなります!
「レオパってトカゲなの?」という問いに対しては結論から言ってしまうと、
レオパは「トカゲモドキ」というヤモリの仲間です。
「レオパってどんな生き物?」という問いに対してはレオパの生態を8つに分けてご紹介します。
そのご紹介する生態はこちら▼です。
- 野生下では、荒地に穴を掘って生活しています。
- 夜に活動する夜行性です。
- 昆虫を食べます。
- 危険を察知すると自分の尻尾を切って逃げます。
- 定期的に脱皮をします。
- 臭いはほぼありません。
- 鳴きません。
- ほぼ噛みません。
まずはレオパの生態を知りましょう!
レオパとは「トカゲモドキ」というヤモリの仲間
まず、レオパとはどんな生き物なのかをご紹介します。
簡単に言ってしまうと、
です。
ここでは、レオパのプロフィールを
- アジア出身の爬虫類であること。
- さまざまな品種があること。
- 飼いやすく繁殖も可能であること。
という3つの切り口からご紹介します。
レオパはアジア出身の爬虫類
はじめから「レオパ」と呼んでいますが、正式名称は「レオパードゲッコー」。
和名では「ヒョウモントカゲモドキ」といいます。
日本のペット市場では、「ヒョウモントカゲモドキ」という長い名称を短縮して「ヒョウモン」と呼んだり、「レオパードゲッコー」を短縮して「レオパ」といった愛称で呼ばれることが多いです。
ヒョウモントカゲモドキは、カメやヘビなどと同じ爬虫類。
学術的には、トカゲモドキ科(トカゲモドキ亜科とする説もあります)のアジアトカゲモドキ属に分類されます。
ヒョウモントカゲモドキの自然分布はアジア圏で
- インドの北西部
- パキスタン
- アフガニスタン南部
に生息しています。
現地に生息し、ワイルド個体と呼ばれる原種の体は、細かい黒斑で覆われています。
そのため、まるでネコ科のヒョウを思わせることから、ヒョウモン(豹紋)の名がついています。
ヒョウモントカゲモドキの名前の由来についてはこちら▼の記事で詳しく紹介しているので、こちらもどうぞ。
爬虫類の中でもペットとして優れた特徴を持つ種類で、現在では全てのトカゲ類の中でもっとも多く飼育されているといっても過言ではありません。
さまざまな品種(モルフ)がある
現在、ヒョウモントカゲモドキには100種以上のさまざまな色彩や模様をした個体が知られています。
これは、人が交配をさせたり選別したりしたことによって作り出されたものです。
品種と呼ばれたり、表現型という意味を指す「モルフ」という言葉で呼ばれたりします。
モルフによってヒョウ柄を持たないものも登場しており、コレクション性の高さから人気も高くなっています。
飼いやすく繁殖も可能
ヒョウモントカゲモドキは、大きなケージを用意しなくても飼育可能です。
広い飼育スペースが必要ないため、複数の品種(モルフ)をコレクションしている人も多くいます。
また、飼育に関する情報が多いのも飼育に困ったときに情報があるため、飼育しやすさに繋がっています。
飼いやすいことに加えて、長寿ということも魅力です。
上手に飼育できれば10年以上は生き、30年近く生きた個体も知られています。
飼育しやすさの理由は、まとめると次の3点です。
- 広い飼育スペースが必要ない
- ネットや本に飼育に関する情報が多い
- 長寿
そして、ヒョウモントカゲモドキは飼育下での繁殖も可能です。
もちろん繁殖をさせるには飼育するよりも命に対する大きな責任を伴います。
しかし、ベビーが誕生したときの喜びは大きく、ブリーダーを目指す人も少なくありません。
レオパの生態
次にヒョウモントカゲモドキの生態を8つご紹介します。
ご紹介する8つは次の通りです。
- 野生下では、荒地に穴を掘って生活しています。
- 夜に活動する夜行性です。
- 昆虫を食べます。
- 危険を察知すると自分の尻尾を切って逃げます。
- 定期的に脱皮をします。
- 臭いはほぼありません。
- 鳴きません。
- ほぼ噛みません。
それではひとつひとつ見ていきましょう。
野生下では荒地に穴を掘って生活
ヒョウモントカゲモドキの自生地は、中央アジア〜西アジアの
- 荒地
- 平原
- 砂礫(されき)地帯
などの乾燥地帯です。
決して砂漠ではありません。
土や砂礫が混じった地面、大小の岩が散らばっており乾燥に強い植物がまばらに生えているような環境です。
そして自生地では、岩の下のすき間や、自分や他の生物が掘った穴を住み家としています。
外は乾燥していても、穴の中は少し湿っていて湿度が高い場所です。
そのため、飼育下でも乾燥した環境で長期飼育すると調子を崩したり、脱皮に失敗するケースが多く見られます。
夜に活動する夜行性
ヒョウモントカゲモドキは夜行性のヤモリです。
昼間は自分の住み家である巣穴でじっとしていることが多く、夜になると餌を探すなどして動き回ります。
しかし、飼育下では飼育環境に慣れてくると、昼間でもシェルターから出てきて餌を食べるなど昼間でも活動するようになります。
個体によっては昼間にシェルターの外でのびのびと寝ている姿を見ることもできますよ!
昆虫を食べる
ヒョウモントカゲモドキの食性は昆虫食です。
野菜や草などは食べません。
飼育の際は、餌用のコオロギやワーム類、餌用ゴキブリであるデュビアといった昆虫が主食になります。
最近では、専用の人工飼料なども販売されています。
また、乾燥飼料や冷凍飼料もあり、動いている虫が苦手な飼育者さんでも安心して飼育できるようになっています。
かなり喜んで食べてくれるので、たまには動いている昆虫も与えるようにはしたいですね。
危険を察知すると自分の尻尾を切って逃げる
ヒョウモントカゲモドキは生命の危険を感じると自分の尻尾を自らの意思で切り離し、敵が尻尾に注目している間に逃げる、という生態をもっています。
この行動は「自切」といいます。
- 飼育者に尻尾をつかまれた時
- ケージの扉に尻尾をはさまれた時
- 多頭飼育でのケンカの時
- 交尾時に尻尾を相手に噛まれた時
など、自切のきっかけはさまざまです。
しかし、飼育下では、ほとんどの自切が飼育者次第によって防げるものばかりです。
ヒョウモントカゲモドキの尻尾は、脂肪を蓄えておく大事な体の一部です。
尻尾を自ら切り離すのは生命の存続をかけた一大事なのです。
自切した後に尻尾は再生されますが、故意に自切させるようなことはしてはいけません。
ヒョウモントカゲモドキの自切についてはこちら▼の記事で詳しく解説していますので、こちらもどうぞ。
定期的に脱皮をする
爬虫類であるヒョウモントカゲモドキは、定期的に脱皮をします。
古い表皮が全身、白く浮いたようになると、脱皮の始まりです。
脱皮をした脱皮殻は、たいていの場合全て食べてしまいます。
脱皮は早くて数分で終わってしまうので気づかないことも多いです。
乾燥した環境ではうまく脱皮ができないため、ある程度の湿度が必要です。
適した環境でないと、脱皮殻が指先や尻尾の先に残って壊死してしまうことがあるので、注意が必要です。
臭いはほぼありません
爬虫類飼育の全般に言えることですが、ヒョウモントカゲモドキの臭いはほとんどしません。
威嚇のために特殊な臭いを発することもありません。
しかし、当たり前ではありますが、排泄物や食べ残しなどを放置したりすると臭いは発生します。
排泄物は早めに取り除くようにしましょう!
鳴きません
ヒョウモントカゲモドキは犬や猫のように鳴き声をあげることはありません。
なぜなら、声帯を持っていないからです。
しかし、臆病な幼体のレオパが危険を感じた時に、口を大きく開けて「ギャ」というような音を発する事があります。
このとき尻尾も大きく持ち上げているので、完全に威嚇の態勢です。
しかしこれも、全ての幼体が音を発することもなく、個体による差が大きいです。
そして、慣れてくると「ギャ」と言われることもなくなります。
ほぼ噛みません
ヒョウモントカゲモドキは、おとなしく動きがゆっくりした爬虫類です。
めったに自分から噛みついてくることはありません。
臆病な幼体期やアルビノなどの目の悪い品種は周囲への防御反応として口を大きく開けたり、尻尾を震わせることをします。
しかし、その状態でも実際に噛んでくることはほとんどありません。
ヒョウモントカゲモドキがまれに噛みつくことがあるのは次のような場合です。
- 急に目の前に指を持っていった場合
- 体を無理につかんだ場合
- コオロギなどの餌の匂いがついた手で口元に触れようとした場合
このような場合、ヒョウモントカゲモドキが人を噛むことがあります。
しかし、万が一ヒョウモントカゲモドキに噛まれてしまったとしても、それは人の行いが悪いのです。
乱暴されて嫌なことがあったり、美味しそうな匂いが口元に来たら、それは口を開けて噛んでしまいますよね。
噛んだヒョウモントカゲモドキが悪いわけではなく「噛ませてしまう行為をした」と理解するようにしましょう。
まとめ:レオパはヤモリの仲間で魅力的な生態をもつ
レオパとはどんな生き物で、レオパの生態にはどんなものがあるのかを解説しました。
レオパは「トカゲモドキ」というヤモリの仲間でしたね。
そして、生態を8つご紹介しました。
- 野生下では、荒地に穴を掘って生活しています。
- 夜に活動する夜行性です。
- 昆虫を食べます。
- 危険を察知すると自分の尻尾を切って逃げます。
- 定期的に脱皮をします。
- 臭いはほぼありません。
- 鳴きません。
- ほぼ噛みません。
レオパ飼育をするにも、はじめに生態を理解しておくと飼育の楽しさが増すこと間違いなしです。
ぜひ、楽しいレオパとの生活を送ってくださいね。