「レオパ可愛いし飼ってみたい!でも、なんで和名が『ヒョウモントカゲモドキ』とかいう否定的な名前なんだろう?」
なんて思いながら、レオパについてネット検索しているあなた!
こんにちは、のの(@leopalife)です。
レオパ可愛いですよね、私は4匹のレオパを飼育していますが可愛さにメロメロです。
でも、飼育する前はレオパの和名である『ヒョウモントカゲモドキ』の名に違和感を覚えました。
なんで、『トカゲモドキ』?
ちょっと『トカゲになり損ねた』みたいで可哀想な名前…
なんて、レオパには少し失礼な想いもありました。笑
レオパに近い種類には、トカゲモドキ特有の特徴をもった可愛らしい種類が多く存在します。
そこで今回は、なんで『トカゲモドキ』という名前なのか、そして、その特徴は何なのかをわかりやすくご説明します!
ヒョウモントカゲモドキの名前の由来は?
レオパの和名である『ヒョウモントカゲモドキ』は『豹紋(ひょうもん)トカゲモドキ』、つまり、ヒョウ柄の模様があるトカゲモドキということで名前がつけられました。
現在は多くの品種が流通しており、野生色の個体はあまり見かけなくなりましたが、野生色ではこのヒョウ柄が顕著に現れます。
また、レオパの正式名称(英名)は『レオパードゲッコー』で、『ヒョウ柄の模様を持つヤモリ』という意味です。
あれ、レオパってヤモリなの?
そんな声が聞こえてきそうなので、トカゲモドキという分類についてご説明しますね!
トカゲモドキという分類について
実は分類的にみるとトカゲモドキは立派なトカゲ類の一種です。
「トカゲ類では少し特徴的で例外的なヤモリ科なのに、ヤモリの特徴が見られずに他のトカゲ類のような特徴をもっている」ことがトカゲモドキの名の由来なのですが…
少し小難しい話になるので図を入れて解説していきますね。
そもそも爬虫類というのは、甲羅を持つカメの仲間(カメ目)、長い口先とゴツゴツした鱗を持つワニの仲間(ワニ目)、古代から2種しかおらずに今現在も特徴を変えていないムカシトカゲ目、そして全身を鱗に覆われている蛇とトカゲ(有鱗目)の4つに分類できます。
この中の蛇とトカゲが分類される有鱗目が私たちの爬虫類の代表的なイメージとなっていますね!
有鱗目をもう少し細かく分類すると次の図のようになります。
私たちが『トカゲ』と呼んでいるのは、このトカゲ亜目に属している種類全般のことですね。
トカゲ亜目の中には多くの種類が存在しますが、そのひとつに『ヤモリ科』があります。
私たちは『ヤモリ』と呼んでいますが、この仲間はトカゲ類の中では例外的な特徴を持っているんです。
トカゲ類の生物たちは、ほとんどがまぶたを持っていて眼を閉じることができますが、ヤモリ科に含まれる仲間たちには動くまぶたがありません。
つまり、眼を閉じることができないのです。
他にも、ヤモリ科の特徴として、瞳が縦長で猫目のような形であることや、夜行性であること、足にひだ状のシワがあって壁に張り付くことができることなどがあります。
民家の窓ガラスや壁に張り付いているのはヤモリですよ。
家を守るから家守(ヤモリ)と覚えましょう!笑
よく間違えられるイモリは井戸を守るから井守(イモリ)!
イモリはカエルと同じ両生類で爬虫類ではありません。
覚えておきましょう!笑
さて、少し脱線しましたが…
トカゲモドキは、そんな『まぶた』を持っていないはずのヤモリ科にあるのに『まぶた』を持っている、足の指にシワがないすっきりとした指をしているんです。
つまり、「トカゲ類では少し特徴的で例外的なヤモリ科なのに、ヤモリの特徴が見られずに他のトカゲ類のような特徴をもっている」ので『トカゲモドキ』と名付けられたんですね。
決して、トカゲになり損ねたわけではないんですよ!
トカゲモドキの可愛い特徴は?
さて、少し小難しい生物の分類の話をしましたが、レオパに代表されるトカゲモドキの可愛い特徴をご紹介しますね!
目の特徴
ヤモリ科の他の種類と同じで、縦に長い猫のような瞳を持ちます。
夜行性なので、瞳は明るいところで針のように細くなり、暗いところで楕円形に広がります。
ご紹介したように、トカゲモドキにはまぶたがあるので、寝ているときはつむっていますし、餌を見つけた時はぱっちり大きくなります。
餌を食べ終わった時などに、リラックスして眼をうとうとさせる仕草は本当に可愛らしいですよ!
足の特徴
トカゲモドキは他のヤモリと違い、壁面などに張り付くことができません。
指先には爪がついているので、木や岩にひっかけて立体運動することはできますが、ツルツルの面には張り付くことができませんね。
すっきりとした5本指を持つ足です。
その足で床材を掘っていたり、餌をねだる時や外に出して欲しい時などに一生懸命壁面をかいたりする仕草は本当に愛おしいです!
トカゲモドキって他にもいるの?
レオパ以外にもトカゲモドキは存在します!
流通量でいえば、ヒョウモントカゲモドキと同じくらい多いのがニシアフリカトカゲモドキ(通称ニシアフ)です。
二シアフは全体的に黒がベースのカラーで顔や体がレオパに比べると丸っこいのが特徴です。
写真がニシアフリカトカゲモドキですが、初めて見る方にとったらレオパか二シアフなのか見分けがつかないくらいですね。
トカゲモドキには、アメリカトカゲモドキ属、トウヨウトカゲモドキ属、アジアトカゲモドキ属の3種が存在します。
レオパが属しているのはアジアトカゲモドキ属です。
可愛いらしいトカゲモドキがたくさんいますが、やはり流通量や飼育環境への順応度合いではレオパ(ヒョウモントカゲモドキ)が一番飼いやすいですね。
レオパの可愛い特徴に魅了されよう!
レオパの和名の由来とその特徴をご紹介しました。
イベントや爬虫類ショップではたくさんの品種のレオパに出会うことができるので、是非レオパの可愛い特徴を実際に見てみてください!
皆さんも素敵な「はちゅライフ」をお送りくださいね〜